「軋轢」の意味・使い方・例文!「軋轢が生じる」「軋轢を避ける」とは?(類義語・対義語)

「軋轢」の意味・使い方・例文!

「軋轢」とは

軋轢」とは「仲が悪くなること」「争いあって不和になること」を意味する言葉で、「あつれき」と読みます。

なお軋轢」には馴染みが薄いかもしれませんが、車輪のきしること」という意味もあります。

  • 意見の違いから軋轢が生じた
  • 部署間で生じる軋轢
  • 組織内での軋轢が高まっている。
  • トップ争いで軋轢が生じることは当然だ。

 

などのように使われます。

軋轢」はどちらも「くるまへん」がつく語であり「車がきしむ(きしる)」「車輪が擦れ合う」などの意味から「摩擦や葛藤を生じる=仲が悪くなる」となり、人間同士の不仲を表します。

軋轢」の類義語には「不和」「いざこざ」「亀裂」「摩擦」などがあります。

軋轢」の対義語には「円滑」「円満」「昵懇(じっこん)」などがあり、「物事がスムーズに運ぶこと」「角が立たず穏やかなこと」「親しく打ち解けて付き合うこと」を意味します。

元は良好な関係であったものが、徐々に関係性が悪化する様子を表しており、個人間のこともあれば、団体や会社間での関係性を指すこともあります。

普段の日常会話では使うことは多くはありませんが、ニュースや新聞誌面などでは対立や争いが起きたときによく使われる言葉です。

「軋轢」の使い方

そう太
転校してきた子がかわいいんだー。しずえちゃんっていうんだけど、もうクラスのマドンナだよ。
フクえもん
そうなんだー、はやく仲良くなれたらいいね!
そう太
うん、今まさに同じクラスの男子間に軋轢が生じているんだ。
フクえもん
男と男の勝負だね!そう太くん、頑張れー!喧嘩だけはしないようにね・・

「軋轢」の例文

  • ・・・ールにとっても対岸の火事ではない。対話の欠如、一体感の不足、情熱の阻喪、組織間の軋轢、行動なき方針、そして方針なき行動。組織はある日突然に歪み出すのではない。知らず・・・瀬戸 雄三(著) 「逆境はこわくない」
  • ・・・いるようだ。 話によると、SmC内部でも、古参の刺青組と新参の焼印組との間には、軋轢があるとかないとか。 そうはいっても、どちらも人間社会の膿や澱みたいな連中だ。似・・・十文字 青(著) 「薔薇のマリア」
  • ・・・脱サラして過不足ない収入を得ていたとしても、また、オフィスでの仕事や人間関係の軋轢から解放されたとしても、そのことだけでは幸福な第二の人生をつかんだとは、とてもい・・・吉村 達也(著) 「正しい会社の辞め方教えます」
  • ・・・場合、自分が絶望していることにすら気づかないでいる。 第二の関係(再帰的関係)の軋轢から生じる絶望は自己逃避である。自分で自分が支えきれなくなり、自分から逃げようと・・・酒井 潔(著) 「自我の哲学史」

「軋轢が生じる」とは?

「軋轢が生じる」とは?

軋轢が生じる」とは「争いが生じて、仲が悪くなること」を意味します。

具体的にいえば、人や物の関係や繋がりに不和が生じて適合性が失われる、人間関係に溝が生じることを意味します。

軋轢が生じる」と似たような言い回しに「確執が生まれる」があります。

軋轢」と「確執」はどちらも「仲が悪い」ことを意味する点で共通していますが、本来の意味は少し違います。

軋轢」は不仲の原因を問わず使用されるのに対し「確執」は不仲の原因が互いの意見を強く主張して譲らないことから生じる不仲を指します。

どちらもマイナスなイメージで「不和」を表しているのですが厳密には使い方が違いますので注意が必要です。

「軋轢を避ける」とは?

「軋轢を避ける」とは?

軋轢を避ける」とは「人間関係が悪化して不仲になることを避ける」また「仲違いの状況になることを未然に防ぐこと」を意味します。

「無駄な軋轢を避ける」「組織との軋轢を避ける」などのように使います。

軋轢」が「仲が悪くなる」「争って不和になる」の意ですから、それを「避ける」こと、つまり「争いや不仲になることを回避する」ことを言います。

現代の価値観が多様化した世の中では世代間で「軋轢」が生じている場面が多いです。

一方で若者の間では摩擦のない「円満さ」を求めることが多くなり、まさに「軋轢を避ける」傾向になっています。

参考文献

  • 編 松村明・三省堂編修所(2019)『大辞林』第四版.三省堂.
  • 編著 北原保雄 (2010)『明鏡国語辞典』第二版, 大修館書店.
  • 小学館.「デジタル大辞泉」. <https://dictionary.goo.ne.jp/jn/>(参照日2024年11月22日).
  • 公益財団法人日本漢字能力検定協会.「漢字ペディア」.<https://www.kanjipedia.jp/>(参照日2024年11月22日).
  • 倉持保男・上野善道・山田明雄・井島正博・笹原宏之 (2011)『新明解国語辞典』第七版, 編 山田忠雄・三省堂.
北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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