「暗黙」の意味・使い方・例文!「暗黙の了解」とは?(類義語・対義語)

「暗黙」の意味・使い方・例文

「暗黙」とは?意味・読み方や類義語・対義語は?

「暗黙」の意味・使い方・例文

「暗黙」の意味・読み方!

暗黙」は「あんもく」と読み、「口にはださないで、黙っていること」を意味します。

また、「承知していること、わかっていることを口に出さない」という意味でも使います。

  • 私は彼の考えを暗黙のうちに理解していた。
  • 両者の間には暗黙の了解があったに違いない。
  • ビジネスパートナーとの暗黙の了解でお互いのプライベートには踏み込まない。
  • この家では暗黙のルールがある。

 

などのように使われます。

暗黙」の「暗」は「だまる」「ひそかに」という意味があります。

「黙」も同様に「だまる」「口をつぐむ」「もだす(ものを言わない・黙っている)」という意味があります。

そのため、「暗黙」は「だまる」「ものをいわない」を強調する意味になります。

なお暗黙」が入った熟語に、「暗黙」というものがあり、個人の感覚や経験に基づいた知識や技術のことです。

見たりやったりして覚えたものなので、感覚的な部分が多く、データ化やマニュアル化しにくいです。

例えば、外国語の発音はマニュアル化しにくく、耳で覚えるのが早いといえ、暗黙」といえます。

「暗黙」の類義語・対義語!

暗黙」の類義語には、「知っているいることがあるにもかかわらず、黙っていること」を意味する「沈黙」や「だんまり」などがあります。

対義語には、「黙る」の反対の意味にあたる「発言」や、「明らかで疑う余地がない」という意味の「明白」などがあります。

「暗黙」の使い方

フクえもん
この前、福引で何が当たったの?
そう太
お煎餅が1枚!家族みんなでいただいたよ!
フクえもん
えっ。そうたくんの家は、6人家族だよね?わけることができたの?
そう太
(泣)1人、1かけになっちゃた・・・。我が家では、みんなで分け合うのが暗黙のルールなんだ・・

「暗黙」の例文

  • ・・・残りの学生はサイドラインの外で観戦して応援する役目。教養などくだらない、という暗黙の了解がはっきりとあった。勉強が話題になることなどまずなくて、芸術が好きだなんて・・・カルヴィン・トムキンズ(著) 「優雅な生活が最高の復讐である」
  • ・・・た。今日はトイレと縁のある日だ。自然に笑みがこぼれた。トイレで池山と会った。暗黙の裡に、互いが同じ目的でトイレに入ったことを理解し、にやりとした。三服ぐらいし・・・藤田 宜永(著) 「愛さずにはいられない」
  • ・・・じた。K氏には妻はもちろん、子までいる。「どうもありがとうございました」K氏の暗黙の圧力を感じて、私はそこで彼女への取材を切り上げることにした。彼女が名残惜しそ・・・立木 ありあ(著) 「恋愛の市場心理」
  • ・・・る者はいなくなった。冬場ですらこの習慣は守られた。最低限の清潔を心掛けるという、暗黙のルールが出来上がっていたといっていい。タケルもまた、彼らと一緒に身体を洗ってい・・・松田 美智子(著) 「秘密の地下室」

「暗黙の了解」とは?

「暗黙の了解」とは

暗黙」が入っている言葉に、「暗黙の了解」があり、「あんもくのりょうかい」と読みます。

口に出して言わないけれど、当事者間での理解や納得が得られている様子」という意味です。

暗黙」が「知っているのに黙っている様子」「口にはださないで黙っている」という意味で、「了解」は「事情を知って納得すること」という意味です。

特定の人との間の事情だけではなく、明文化されていなくても、世間一般の常識やルールという意味合いでも「暗黙の了解」は使われます。

「秘書は社長の考えを暗黙の了解で理解した。」や「公衆の面前で大声を出さないというのは暗黙の了解でみんな知っている。」などのように使います。

暗黙の了解」の類義語としては、「その集団の中で口には出さないけれど、守られている約束ごと」という意味で「不文律」や「暗黙の掟」「暗黙のルール」などの言葉があります。  

参考文献

  • 編 松村明・三省堂編修所(2019)『大辞林』第四版.三省堂.
  • 編著 北原保雄 (2010)『明鏡国語辞典』第二版, 大修館書店.
  • 小学館.「デジタル大辞泉」. <https://dictionary.goo.ne.jp/jn/>(参照日2024年12月6日).
  • 公益財団法人日本漢字能力検定協会.「漢字ペディア」.<https://www.kanjipedia.jp/>(参照日2024年12月6日).
  • 倉持保男・上野善道・山田明雄・井島正博・笹原宏之 (2011)『新明解国語辞典』第七版, 編 山田忠雄・三省堂.
北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

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