「愛顧」とは
「愛顧(あいこ)」とは、「目にかけること、贔屓(ひいき)にすること」を意味する言葉です。
上の立場にいる人が、目下の立場にいる人に贔屓にして引き立てる際に使われ、目をかけられる側が用います。
- 長年のご愛顧商売に感謝の意を伝える
- 皆様のご愛顧により、支えられている
- お客様のご愛顧のおかげで、経営が成り立っている
- 温かいご愛顧に感謝します
「愛顧」は、ビジネスシーンで使うことが多く、挨拶などの際に使われています。取引先の会社、顧客に対して使われることが多く、同じ社内の上司など、身内に対しては使えませんので注意が必要です。
元々は、商人や芸人を贔屓にする場合に使用されていました。会話だけでなくメールや手紙などの挨拶文にも使われます。
感謝の気持ちを伝えるときだけでなく、時候の挨拶やビジネスメールの結びの文としても「平素より格別のご愛顧にあずかり、ありがとうございます」「今後もご愛顧賜りますようお願い申し上げます」などのように、よく使われる言葉です。
「愛顧」の類義語として「贔屓」「眷顧」「引き立て」「支援」「恩顧」などがあります。
「愛顧」の使い方




「愛顧」の例文
- ・・・いての詫び状〈封書〉拝復貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素のご愛顧を心よりお礼申し上げます。さて、○月○日付けの縫製に関するご書状、長いおつきあ・・・村石 昭三(著)「そのまま使える手紙・はがきの文例事典」
- ・・・欠くことができないような強いブランド力をもった商品、ロングセラーとなり消費者から愛顧される商品をつくっていくことが重要といえるでしょう。チャネルパワーはメーカーにあ・・・上原 征彦(著)/ 中 麻弥美(著)/坂上 眞介(著)「手にとるように流通のことがわかる本」
- ・・・る。わたしはこれ以上に嫌悪すべき老年を知らない」。だがオッフェンバックを大方の愛顧から駆逐するのに、他ならぬゾラ以上に貢献した者はいなかった。オペレッタに対する憎・・・ジークフリート・クラカウアー(著)「天国と地獄」
「愛顧向上」とは

「愛顧向上」とは、特定の会社やその商品などに対して、今よりも好きになってもらい、より根強い顧客になってもらったり、信頼を高めてもらうことを表します。
例えば、自社製品の良さをより知ってもらい、今よりも顧客からの信頼や支持に繋げていく場合などに用いられます。売上向上や商売繁盛などビジネスの場で使われることが多いです。
「愛顧向上」の「愛顧」とは、上述のように「目にかけること、贔屓にすること」を意味し、「向上」は、「より良くなること」を意味しますので、「愛顧向上」は、「より贔屓してもらう」という意味になります。
「ご愛顧賜りますよう」とは

「ご愛顧賜りますよう」は、主にビジネスやサービスなどの場面において用いられます。お客様に対しての感謝の気持ちや今後の支援をお願いする表現です。
「ご愛顧」は「愛顧していただく」、つまり大切にしてもらうことを意味します。「賜りますよう」は「いただけるように」という願いを表しています。
「引き続きご愛顧賜りますようお願い申し上げますお願い申し上げます」のように使用したり、ビジネスメールの結びの文としても、よく使われます。
参考文献
- 編 松村明・三省堂編修所(2019)『大辞林』第四版.三省堂.
- 編 山田忠雄・柴田武・酒井憲二・倉持保男・上野善道・山田明雄・井島正博・笹原宏之 (2011)『新明解国語辞典』第七版, 三省堂.
- 編著 北原保雄 (2010)明鏡国語辞典』第二版, 大修館書店.
- 公益財団法人日本漢字能力検定協会.「漢字ペディア」.<https://www.kanjipedia.jp/>(参照日2024年9月12日).