「間柄」の意味・使い方・例文！「続柄」との違いは？ (類義語)

「間柄」とは

「間柄(あいだがら)」とは、主に2つの種類の意味で使われます。

1つは「血縁や姻族、親族との関係を表す」言葉として使われ、もう1つは「人と人とのつながりや関係」「人と人とのつきあい」「人と人との仲」という意味で使われます。

などのように使われます。

「間柄」は、上述のように、親族間の関係を表す一方で、親族などの関係でなくても、使える言葉です。

なお、「間」は物と物の隙間やあいだを表し、「柄」は品位、性質、種類、状態という意味がありますが、漢字の各々の意味から、「間柄」という言葉の意味を連想するのは難しいです。

「間柄」の類義語には、「関係」「縁合い(えんあい)」などがあります。

この前貸してくれた本ありがとう!とても面白かったよ。

それは、よかった。この本、長いから読むの大変だったでしょ。

あっという間に読めたよ。びっくりしたよ、実は主人公と王様が親子の間柄だったなんて!

えっ!?本当?実はまだその本読んでなかったんだー。

・・・いない地区であった。湖岸の位置を会場とすることについては、オルムステッドと旧知の間柄であり、シカゴの建築家として活躍していたダニエル・バーナムとジョン・ルートも賛同・・・石川　幹子(著)　「都市と緑地」
・・・「絹香ちゃん、冗談いわないでよ」　絹香の顔をいくら見つめても、知り合って一ヶ月の間柄では本当なのか嘘なのかを表情から見抜くことは難しい。　「ホントなのよ。香水メーカ・・・桐葉　揺(著)　「濡れる制服美女」
・・・母の態度は同じままでした。その子にキスをしただけで、喪服姿の小さな葬列が―親しい間柄といっても、呼び集めることができたのは、私の伯母と遠くに住む従姉の二人だけでした・・・ギャスケル(著)/ 松岡　光治(訳)　「ギャスケル短篇集」
・・・どうして殺されたのだ。彼女は浜中の手にかかったのではなかったのか。　彼女と小宮の間柄も分かっていない。　彼女は彼女で、浜中の恨みをかうようなことでもしたのか。　久我・・・梓　林太郎(著)　「白馬岳殺人事件」

「間柄」と「続柄」の違いを見ていきましょう。

「間柄」は、意味が複数あり、「血縁、親族関係」を表す場合と、「人と人とのつながりや関係」という意味もあります。

一方、「続柄」は、本来「つづきがら」と読み、「ぞくがら」は俗称で、普段使われていますが、正式ではない読み方になり、「ぞくがら」は誤った読み方ではあります。

「続柄」は「血縁または、姻族、親族の関係」を表す言葉として使用し、「本人との続柄」「戸籍筆頭者との続柄」というような使い方をします。

「続柄」の例

・・・ている。　血族は子供や孫、父母、祖父母、兄弟姉妹など、第一順位から第三順位まで、続柄の近い順に相続人となる。第一順位の者が一人もいない場合に、初めて第二順位の者が相・・・森　保(著)　「遺言は愛のメッセージ」
・・・と、そして、風が出て、舞い狂った。梶は出征届を書き終えた。遺家族欄に梶美千子、続柄に妻、と。美千子は、窓辺で泣く泣く手荷物を作っていた。傍らに、奉公袋が何喰わぬ顔・・・五味川　純平(著)　「人間の條件」
・・・は、どのようなご関係で？」林の質問に玲子は戸惑った。病院の面会受付では敢えて続柄を書かずにすませたが、相手が警察ではごまかしはききそうもなかった。どう説明すれ・・・松尾　未来(著)　「ばね足男が夜来る」

「間柄」「続柄」の違いまとめ