「安否」の意味・使い方・例文!「安否確認」とは?(類義語)

「安否」の意味・使い方・例文!

「安否」とは?意味・読み方や類義語は?

「安否」の意味・使い方・例文!

「安否」の意味・読み方

安否」は、「あんぴ」あるいは「あんぷ」と読み、安全かどうか、無事かどうかを意味します。

その対象が安全なのかどうかわからない状況で使う言葉です。

  • 遠方に住む老親の安否を気遣う。
  • 雪山で遭難したという一報を聞き、彼の安否が気になってしかたない
  • ふと気になり、旧友の安否を尋ねる気持ちもあってメールを送ってみた。
  • 昨日から安否不明だった遭難者が無事に下山した。

 

などのように使われます。

安否」の「安」は、「やすらかなこと、無事であること」という意味で「否」は「〜ではない」を意味するので、合わせて、「無事であるかそうではないか」という意味を表します。

「安否」の類義語は?「安否」は緊急時に使う言葉!

安否」は、何らかの事件や事故が起きた緊急事態時に「安全なところに居て無事なのか、ケガをしていないか」を確かめる際に使うことが多いです。

つまり、家族や友人知人が事故・事件などで何らかの危険な状況に陥っていると推測されるような時に、安否を尋ねる、安否が心配になる」といった形で安否という言葉を使います。

また、もし自分が「安否を聞かれたら自分の無事を伝え、家族や周囲に負傷者がいないかとか、家などに被害がないかを知らせます。

ただ「安否」は、平時にも高齢の親や長い間連絡していない知人の健康等を尋ねる場合にも、使われます。

安否」の類義語には、「安危」「消息」などがあります。

「安否」の使い方

そう太
昨夜、おじいちゃんが住んでる地方で大きな地震があったから、お母さんが心配して電話したんだけど、なかなかおじいちゃんの安否確認ができず心配が続いたんだ。
フクえもん
それは心配だったね。で、おじいさんは無事なのかい?
そう太
うん、ボクのおじいちゃんは気が付かずに寝ていて、朝起きてびっくりしたみたい。実際は、おじいちゃん家の隣に住むおばさんにお母さんが電話して、無事を確認してもらっていたんだ。
フクえもん
そうなんだね。安否確認の方法が複数あるのは心強いね。

「安否」の例文

  • ・・・、全身大火傷を負い、ミイラの如く包帯でぐるぐる巻きにされた養母に出会った。養父の安否は、ここでもわからずじまい。つまり行方不明、死んだ。 数日後、傷ついた養母を、夙・・・野坂 昭如(著)「『終戦日記』を読む」
  • ・・・ていられたものだ。そうした届けものがない場合も二、三年ほど前までは、日々の家族の安否を尋ねる質問をかけにやってこられたものだが、いまはただ足早に玄関から門の間を往復・・・大江 健三郎(著)「恢復する家族」
  • ・・・飛び散っていたが、家屋にさしたる被害は見当たらない。不思議なことにそのとき、夫の安否はまったく気にならず、息子の無事のみが不安だった。夫はハーレーダビッドソンの音高・・・上坂 冬子(著)「生き残った人びと」
  • ・・・取った行動が自分でもわからない。おれは、見付かったらやばいと思ったんだよ。綾乃の安否をたしかめるよりも先に、自分のことを考えてしまったんだ。綾乃を公園で無理矢理犯そ・・・伊島 りすと(著)「飛行少女」

「安否確認」とは?

「安否確認」とは?

安否」を用いた慣用句に「安否確認」があります。

安否確認」とは、地震や台風などの自然災害、予期せぬ事故やトラブルなどが発生したときに、被災地にいる人々が無事かどうかと、現在の状況(どこにいてどうしているのか)をはっきり確かめることです。

また、平時においても独り暮らしの方や離れて暮らす高齢者が無事に過ごしているかどうかを確かめる場合も安否確認」すると使います。

有事の際に限らず平時でも、「安否確認」は無事なのかどうかを早く確認したい」という意図があって使用される言葉であり、「その時の状況」を示す言葉です。

安否確認」をすることで、気になる人の安全確保のために適切な避難指示を行うなど行動がいち早く起こせることはもちろん、無事が確認できることで大きな安心感を与えることができます。

そして、被害実態など現状を確認できると、それ以上被害を拡大させないための対策や、事業復旧計画の策定を始めることもできます。

ですから、安否確認」を迅速に進め、初動に結び付けていくことが重要です。

参考文献

  • 編 山田忠雄・柴田武・酒井憲二・倉持保男・上野善道・山田明雄・井島正博・笹原宏之 (2012)『新明解国語辞典』第七版, 三省堂.
  • 監 林 四郎 編 篠崎 晃一 ・相澤 正夫・大島 資生(2021)『例解新国語辞典』第十版, 三省堂.
  • 編 柴田武・山田進 (2002)『類語大辞典』講談社.
  • 編 藤堂明保・松本昭・竹田晃・加納喜光 (2011)『漢字源』改訂第五版, 学研.
  • 著 鎌田正・米山寅太郎(2013)『新漢語林』第二版, 大修館.
  • 編 松村明・三省堂編修所(2019)『大辞林』第四版.三省堂.
  • 公益財団法人日本漢字能力検定協会.「漢字ペディア」.<https://www.kanjipedia.jp/>(参照日2024年12月5日).
  • 小学館.「デジタル大辞泉」. <https://dictionary.goo.ne.jp/jn/>(参照日2024年12月5日).
北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA